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ClaudeとBraveを連携してClaudeにWeb検索機能を追加する方法【Windows】

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最近、AIの進化が目覚ましく、ChatGPTやGemini以外にも多くの生成AIが注目されるようになってきました。
中でも評価を上げているのがAnthropic社が開発したClaudeです。
Claudeは、自然な会話能力や高度な推論力を備えており、日本語に強いことから多くのユーザーに支持されています。
しかし、ClaudeにはWeb検索機能が備わっていないため、残念ながら最新の情報を取得することができません。そのため、利用シーンによっては不便に感じることもあります。

そこで本記事では、Claude MCPを使ってClaudeにWeb検索機能を追加する方法を紹介します。
尚、紹介する方法で実装に成功していますが、筆者はMCPなど紹介する技術には全く詳しくありません。
誤った知識をご紹介している可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
また、紹介する方法はWindowsでの実装になります。

Claude MCPとは

そもそもClaude MCPとは何か?
MCPとはModel Context Protocolの略で、Claudeと外部のデータソースやツールを簡単につなげるための仕組みです。
これにより、Claudeはユーザーのコンピュータ内のファイルや、クラウド上のドキュメント、さらにはウェブ検索など、さまざまな情報源にアクセスできるようになります。
分かりやすく言えば、Claudeをより便利に使うための拡張機能のようなものでしょうか。

実装方法

それではここからは実際にClaudeに検索機能を追加する方法を紹介していきます。

1. Claudeデスクトップアプリをインストールする

MCPを使うにはブラウザからではなく、デスクトップアプリからClaudeを利用する必要があります。
デスクトップアプリは以下から無料でダウンロードすることができます。

案内にそってインストールを進めればよく、特に難しいことはありませんので、詳細な説明は割愛させていただきます。
インストールが完了したらアプリを起動し、ご自身のアカウントでログインしましょう。

2. Brave Search APIを入手する

続いて連携するためのBrave Search APIを入手します。
APIを入手するにはBraveのサイトにアカウント登録を行う必要があります。

画面右上の登録ボタンからアカウント情報を入力し、登録を行ってください。
登録が完了したらログインを行います。

ログインすると以下のような画面になりますので、画面左のメニューから「API Keys」をクリックします。

画面が変わったら「Subscriptions」のリンクをクリックします。

サブスクリプションのプランが表示されますが、とりあえずFreeで問題ありません。
リクエストが足りなくなったら上位プランも検討してみましょう。
尚、Freeプランでもクレジットカードの登録が必要になります。自動課金はされないと思いますが、念のためご注意を。

登録できたら「API Keys」を開き、画面右上の「Add API key」をクリック。(キャプチャ撮り忘れ。使い回し失礼します)

適当に名前を設定してAPIを追加します。私は「Claude」と付けてみました。

これでAPIを入手することができました。

3. Node.jsをインストールする

続いてClaude MCPを動かすためにNode.jsをインストールします。
既にNode.jsとnpxがインストールされている場合は飛ばしてください。

Node.jsとはJavaScriptをパソコン上で動かすための環境みたい。
詳しいことは分かりませんが、詳しくなくてもできます。

Node.jsは以下からダウンロードすることができます。
恐らくトップページにリンクされてるであろうLTS版をダウンロードしておけばOKです。
MCPの実行にはnpxというコマンドも使えるようにする必要がありますが、このLTS版をインストールすれば意識することなく使えるようになりました。
パスも勝手に通してくれたので、疎い人間には有り難い。

ClaudeにAPIを設定する

ここまで来ればもう一息です。
先ほど入手したBrave Search APIをClaudeに設定し、API連携できるようにします。

デスクトップアプリを開き、ファイル > 設定 と開きます。

開発者タブから「構成を編集」をクリックします。

するとエクスプローラーが開き、「claude_desktop_config.json」というファイルにカーソルがあたっているかと思うので、テキストエディタで開きます。

そしてファイルの中身を以下に書き換えてください。
「YOUR_API_KEY_HERE」の部分はご自身で入手したBrave Search APIのキーを設定してください。

{
	"mcpServers": {
	  "brave-search": {
		"command": "npx",
		"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-brave-search"],
		"env": {
		  "BRAVE_API_KEY": "YOUR_API_KEY_HERE"
		}
	  }
	}
}

完了したらClaudeに設定を反映させるため、一度Claudeを終了します。
この時にメニューバーから終了しないと設定が反映されなかったのでご注意ください。

次にClaudeを起動し、開発者タブを開きます。
設定が反映されていれば、以下のようにMCPにbrave-searchが追加されているはずです。
これで連携設定は完了です!

動作確認

それでは実際に検索できるのか動作確認してみたいと思います。
「BraveSearchで今週のニュースを検索し、要約してください」と指示してみます。この日は2025年3月18日です。
途中でツールの許可を求められますので許可します。
ちなみにあまり実験はしてませんが、プロンプトでBrave Searchを使うように指示してあげた方が良さそう。

するとバッチリ!
時事から明日の天気予報まで要約してくれました。しっかりBrave Searchが機能しており、最新の情報を調べることができました。

以上がClaudeにWeb検索機能を追加する方法でした。
MCPを使えば検索機能だけでなく、他にも多くの機能が使えるようです。
既に便利なAIをますます便利に使うことができますので、是非活用してみてください。